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電動アシスト自転車の防水性能は大丈夫?壊れない?

「電動アシスト自転車って、防水って書いてあるけど……ほんとに雨に濡れても大丈夫?」
毎日通勤や子どもの送り迎えに電動アシスト自転車を使っている方ほど、急な雨や屋外での駐輪に不安を感じた経験があるのではないでしょうか。
本記事では、「防水」とは実際にどのレベルまで耐えられるのか?という基本の疑問から、水に濡れたことで壊れたら保証は効くのか?といった実用的な心配ごとまで、わかりやすく丁寧に解説します。
電動アシスト自転車の防水ってどこまで信用できる?壊れるか不安な人へ

雨が降るたびに「これ、壊れないよね…?」と不安になってしまう。そんな方の疑問や不安を、まずは“防水の正体”から明らかにしていきます。
■「防水」ってなに?実は知らない“日常防水”の落とし穴
「防水」と聞くと、「水に濡れても絶対に壊れない!」と思いがちですが、それは少し誤解です。実は、防水にはいくつもの“段階”があります。たとえばスマートフォンに書かれている「防水」は、お風呂やプールに浸けても大丈夫という意味ではないのです。
同じように、電動アシスト自転車も、「水を防ぐ設計」はされていますが、“水に浸けてもいい”というわけではありません。
■IP規格って?IPX4、IPX5の違いをわかりやすく解説
防水性能は、「IP規格(アイピーきかく)」という世界共通の基準で示されています。
等級 | 説明 | 生活での具体例 |
---|---|---|
IPX1 | 水滴がかかる程度 | 軽い霧雨や水はね |
IPX3 | 斜め方向からの水に耐える | 横なぐりの雨 |
IPX4 | あらゆる方向からの飛沫に耐える | 普通の雨 |
IPX5 | 低圧の水流に数分間耐える | 強めの雨、短時間の水洗い |
IPX7 | 一時的な水没に耐える | 水たまりや冠水時の使用(非推奨) |
🔹IPX4やIPX5があれば、「雨の日の使用」は基本的にOKです!購入前にチェックしておくとよいでしょう。
■「防水」と「完全防水(防浸)」の違いを比較表でチェック
用語 | 意味 | 対応する行動 | 注意点 |
---|---|---|---|
防水 | 雨や水はねから守る | 雨天走行・軽い水洗い | 水たまり・長時間の濡れはNG |
完全防水(防浸) | 一定の水深に沈めても問題ない | 水中での使用など | 電動自転車には未対応が基本 |
📝補足
電動アシスト自転車において「完全防水」はほとんど存在しません。多くの製品は、雨に耐える“生活防水レベル”の設計です。
■知られざる電動アシスト自転車の防水機能とは?
意外と知られていないけれど、実は防水対策がしっかりしているのが最新の電動アシスト自転車です。以下に主なパーツごとに防水の工夫をご紹介します。
●バッテリー
- 本体にぴったりフィットする密閉設計
- 端子部分にはシリコンやゴム素材のカバー
- 走行中に水が浸入しにくい構造になっています
●モーター
- ホイール内またはフレーム一体型で、外からの水が入りにくい
- 排水用の小さな穴が設けられているモデルもあり、水が溜まらない工夫が施されています
●スイッチ・ディスプレイ
- 表面にコーティングを施し、雨粒が入り込まないように設計
- 一部はタッチパネルではなく物理ボタン式で、誤作動を防止
💡どれも一見わからない箇所ですが、実はユーザーの安全のためにしっかり設計されているんです。
■「でも、水たまりや洗車って大丈夫?」という疑問への注意点
最後に、使用上の注意点をお伝えすると・・
🚫やってはいけないことリスト
- 水たまりを思いきり走る
- バッテリーを外さずに水をぶっかけて洗う
- 高圧洗浄機でフレームごと洗浄
これらはすべて、水の入り込みによる故障の原因になります。
🔺【重要】
防水だからといって、「雑に扱っても壊れない」わけではありません。丁寧に使うことで、長く快適に乗ることができます。
電動アシスト自転車に防水性能があれど雨ざらしはNG?

「雨の日にも走れる」=「ずっと雨ざらしでも平気」…ではありません。防水機能があるとはいえ、ずっと濡れっぱなしの環境に置かれれば、どんな機械も劣化してしまいます。
ここでは、雨ざらし保管がもたらすリスクと、その対策を具体的に紹介します。
■「電動アシスト自転車に防水性能がある=雨ざらしOK」ではないという現実
毎日使う電動アシスト自転車。駐輪場が屋外で屋根がない場合、「そのまま停めておいても大丈夫?」と不安になりますよね。
ここで大事なことをお伝えします。
つまり、「防水仕様だから安心」と思って屋外に置きっぱなしにしていると、少しずつ劣化が進み、ある日突然壊れてしまう可能性もあるのです。
■なぜ雨ざらしがダメなのか?3つのリアルな劣化リスク
電動アシスト自転車は、機械の塊。水に弱い部分も当然存在します。
以下のような3つのリスクを知っておくことで、日々の使い方を見直すことができます。
🔻 雨ざらしの劣化リスクまとめ
リスク | 内容 | 対策 |
---|---|---|
① バッテリー端子の腐食 | 水分が端子に入りサビや腐食が進むと、充電できなくなる可能性あり | 使用後にタオルで水気を拭き、室内に保管するのがベスト |
② ディスプレイの誤作動 | 表示パネル部分に水分が浸入すると、誤作動やショートのリスク | 雨の日はビニール袋でカバーするなどの対策を |
③ フレームやネジのサビ | 金属パーツは雨に長期間さらされることでサビが進行 | カバーを使用し、定期的に防錆スプレーを |
■最低限やっておきたい!バッテリーの取り外し保管
特に重要なのがバッテリー部分の保管です。
なぜなら、電動アシスト自転車の心臓部ともいえるバッテリーは、水に弱く、価格も高いからです。
🔋 参考:バッテリーの交換費用(市場目安)
部品名 | 市場価格目安 |
---|---|
電動アシスト自転車用バッテリー(純正) | ¥30,000〜¥50,000前後 |
*あくまでも一般的な市場価格の目安であり、当社MOVE製品においては諸条件により異なる場合がございます
✔ バッテリーだけでも室内に持ち込むことで、寿命をグンと伸ばすことができます。
✔ 雨の日以外でも、気温差が激しい日や風が強い日には外しておくのがおすすめです。
■関連記事のご紹介:さらに詳しく知りたい方へ
より詳しく知りたい方には以下の記事も参考になります。
🔗電動自転車、雨に濡れると壊れる?雨天走行前に知っておきたいこと
→ 雨の日の走行での注意点や、日常的なメンテナンス方法がわかりやすく紹介されています。
■もし故障してしまったら…という不安も解消しておこう
「気をつけていたつもりでも、突然動かなくなったらどうしよう?」
そんなときのために備えておきたいのが、修理 or 買い替えの判断基準です。
以下の記事では、症状別に修理が可能か、買い替えの方が得かをわかりやすく解説しています。
🔗電動アシスト自転車 故障したらどうする?修理・買い替え判断ガイド
→ 「故障の前兆」や「おおよその費用目安」も掲載されています。
■雨ざらしでも比較的“強い”モデルの特徴とは?
どうしても屋外で保管するしかない方に向けて、選ぶべきモデルのポイントをまとめます。
🌧 雨ざらしに比較的強いモデルの特徴
- バッテリーがフレーム内に収納されている(外気に触れにくい)
- 金属パーツがステンレスやアルミなど、サビにくい素材
- タイヤやフレームの継ぎ目が少ない設計(雨水の侵入を減らす)
これらのポイントを満たすモデルであれば、屋外での保管にもある程度耐えられます。
■普通の自転車でいいのでは?という疑問を抱く人へ
確かに、雨ざらしなら「電動じゃなくてもいいのでは?」と感じるかもしれません。
ですが、電動アシスト自転車には以下のような魅力があります。
- 通勤時間を短縮できる
- 子どもの送迎がラクになる
- 買い物や移動で疲れない
- アシストで坂道や向かい風も苦にならない
「便利さ」を手に入れながら、正しく使えば長く使える防水設計。
だからこそ、「選ぶなら電動」という選択肢は今も十分に有力なのです。日々の利便性をとるか、雨の日の利便性をとるか。今一度、考えてみてください。
電動アシスト自転車が防水でも保証対象外になる?壊れたときに泣かないためのポイント

「防水って言ってたのに壊れた…」
この場合、あなたの責任?それともメーカーの責任?どちらになるのでしょうか?
高額な買い物だからこそ、故障時の保証範囲をしっかり知っておくことがとても大切です。
ここでは、壊れたときに損をしないための“知っておくべきこと”をまとめてお伝えします。
■「電動アシスト自転車に防水性能があったのに壊れた」は保証対象になるのか?
まず結論からお伝えします。
たとえば、水たまりの中を思いきり走った結果、モーターが故障した場合、多くのメーカーでは「想定外の使用」と判断され、保証対象外になるケースがあります。
■どこまでが自己責任?メーカー責任?
故障の原因 | 保証対象か? | 判断ポイント |
---|---|---|
通常の雨での走行中に誤作動 | ✅保証対象になる可能性あり | IPX4・5などの範囲内の使用であるか? |
バッテリー端子に水が溜まり腐食した | ❌保証対象外になることが多い | 保管状態(屋外放置など)が問われる |
水たまりに突っ込み、モーターが故障 | ❌保証対象外になる可能性大 | 使用条件を逸脱していると判断されやすい |
洗車時に水をかけすぎた | ❌保証対象外になる可能性大 | 高圧洗浄機や水没は多くのメーカーでNG |
製品側の初期不良(防水カバー不良など) | ✅保証対象になる可能性あり | 製造上の欠陥であれば基本的に対応あり |
🔍補足解説:保証対象になりにくい使用例とは?
たとえば次のような行動は、保証を受けられないケースが多いです。
- 走行後、毎回水拭きせず濡れたまま放置
- 自宅の駐輪場が完全に屋根なし&カバーなしの状態
- 1年以上、全くメンテナンスをしていない
- 非正規の方法で修理・分解してしまった
このようなケースでは、メーカー側としても「製品の責任」ではなく「使用者の管理不足」と判断されてしまうことがあるのです。
■保証書の“免責事項”って?見落としがちな落とし穴
電動アシスト自転車の取扱説明書や保証書の最後には、必ずと言っていいほど「免責事項」が記載されています。
例として、こんな記述があります。
このように、「防水」と記載されていても、想定外の使い方や保管によって壊れた場合には保証されないことが明記されています。
💡ポイントは「想定通りの使い方をしていたか?」
これはメーカー保証における判断軸のひとつです。
普段から丁寧に扱い、正しいメンテナンスを行っていれば、万が一のときでもスムーズに保証が受けられることが多いです。
■安心して使いたいなら「保証内容が丁寧な製品」を選ぶのが正解
電動アシスト自転車は、一般的なママチャリよりも高額です。
だからこそ、最初から「保証内容やサポート体制がしっかりしているメーカー」を選ぶことが、とても大切です。
🔑チェックすべきポイント
- 保証期間はどのくらい?(1年 or 2年)
- バッテリー、モーターなど主要パーツの保証範囲は?
- 故障時の問い合わせサポートは受けられる?(電話 or チャット or 来店)
- 正規販売店 or オンライン限定販売か?(修理受付対応の違い)
このあたりをしっかり把握しておくと、購入後に困らない選び方ができます。
■壊れないために、壊れたときに慌てないために
最後に、いざというときに慌てないように、使用者ができることをまとめます。
🔧使用者ができる保証外リスクの最小化策
- バッテリーは屋内保管を心がける
- 雨の日の後は、車体や端子の水分をタオルで拭き取る
- 年に1〜2回は点検・メンテナンスを受ける
- 取扱説明書・保証書は捨てずに保管しておく
- 不具合が起きたらすぐ写真を撮っておく(証拠になる)
これらの積み重ねが、結果的に「長く、安心して乗り続けられる」ことにつながっていきます。
まとめ|防水を正しく理解すれば、電動アシスト自転車はもっと快適に使える!
電動アシスト自転車の“防水”は、ただのオマケ機能ではありません。正しく理解し、賢く使えば、都市生活の移動を快適に、そして安心して楽しむことができます。
ここまでのおさらいをしましょう。
- 防水=壊れないではなく、雨への「備え」と「使い方の工夫」が大切でした。
- 屋外保管する場合も、カバーやバッテリーの取り外しなど、少しの対策で劣化を防ぐことができます。
- 万が一の故障時も、保証内容をきちんと理解しておくことで「想定外の出費」を避けられます。
🌈防水への理解が深まれば、あなたの電動アシスト自転車ライフはもっと自由で、安心なものになります。
正しい知識と小さな習慣で、大切な1台を長く、スマートに使っていきましょう。

日本の次世代電動自転車を開発・販売する『MOVE』では日々通勤や趣味で自転車を利用する方・これから検討しようとしている方に向けて役立つ情報をお届けしています。主に「通勤・サイクリング・便利グッズ・運動利用」などニーズに合わせて専門的な知識をもったライターが集まる編集部が執筆しています。ぜひ記事を参考にライドライフをより深く楽しんでください。
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