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サイクリングロードin熊本|阿蘇の絶景と被災地を巡る

熊本の雄大な自然を巡るサイクリングをしてみませんか?
阿蘇の壮大な景観を楽しみながらペダルを漕ぐサイクリングは、心身ともにリフレッシュできる最高の体験です。しかし、「具体的なルートが分からない」「見どころや休憩ポイントを知りたい」という声も多く聞かれます。そんな悩みを解消し、熊本でのサイクリングをより楽しむための情報をたっぷりとお届けします。
初心者から上級者まで楽しめる阿蘇山周辺の絶景ルート、震災後の復興の様子を感じられるメモリアルコースなど、この記事を読めば、あなたの熊本サイクリング旅がきっと充実したものになるはずです。
熊本のサイクリングロードといえば阿蘇!絶景を巡る聖地コースとは?

阿蘇山周辺は、日本有数の火山地帯ならではの壮大な景観が魅力です。
しかし、「どのルートを選べばいいかわからない」「自分の体力に合ったコースはどれ?」と悩む方も多いでしょう。
ここでは、初心者でも安心して楽しめるルートから上級者向けのチャレンジコースまで、阿蘇山周辺のおすすめサイクリングルートを詳しくご紹介します。
阿蘇山周辺のおすすめサイクリングコース一覧
コース名 | 難易度 | 距離 | 標高差 | 見どころ | 所要時間 |
---|---|---|---|---|---|
草千里コース | 初級 | 10km | 200m | 草千里ヶ浜、中岳火口 | 1-2時間 |
阿蘇五岳周遊コース | 中級 | 25km | 500m | 阿蘇五岳、田園風景 | 3-4時間 |
ミルクロード | 上級 | 40km | 800m | パノラマビュー、牧草地 | 5-6時間 |
草千里コース
草千里コースは、サイクリング初心者や家族連れにも最適な短距離ルートです。全長約10kmで、標高差も200mと比較的緩やかです。このコースの魅力は何と言っても、広大な草原と火口湖が織りなす絶景にあります。
出発点は阿蘇山西麓駅周辺がおすすめです。ここからゆっくりとペダルを漕いでいくと、徐々に視界が開け、やがて草千里ヶ浜の壮大な景色が目の前に広がります。春には新緑、秋には紅葉と、季節ごとに異なる表情を見せてくれるのも魅力のひとつです。
コース途中には、阿蘇山上駅があり、ここで一息つくのもいいでしょう。駅周辺には休憩所やカフェもあるので、ゆっくりと景色を楽しみながら休憩できます。さらに進むと、中岳火口に到着します。活火山ならではのダイナミックな景観に、思わず息を呑むことでしょう。
阿蘇五岳周遊コース
阿蘇五岳周遊コースは、中級者向けの約25kmのルートです。阿蘇五岳(高岳、中岳、根子岳、杵島岳、烏帽子岳)の雄大なシルエットを眺めながら、のどかな田園風景を楽しむことができます。
このコースの特徴は、起伏に富んだ地形です。標高差約500mの上り下りがあるため、ある程度の体力が必要ですが、その分景色の変化も楽しめます。特に、根子岳の麓を通る際の眺めは圧巻です。
途中、阿蘇神社にも立ち寄ることができます。国の重要文化財に指定されている楼門や拝殿は必見です。また、阿蘇の湧水群のひとつ、池山水源も近くにあり、清らかな水の音を聞きながらの休憩もおすすめです。
ミルクロード
ミルクロードは、その名の通り牧場地帯を通る全長約40kmの上級者向けコースです。標高差800mの起伏の激しいルートですが、その分360度のパノラマビューを楽しむことができます。
コースの前半は、なだらかな上り坂が続きます。ここでは、阿蘇の広大な草原と放牧された牛の姿を楽しめます。中盤に差し掛かると、急な上り坂が始まります。ここが最大の難所ですが、頂上に到達した時の達成感は格別です。
頂上付近では、阿蘇の大パノラマが広がります。晴れた日には、遠く九州山地まで見渡すことができるでしょう。下り坂では、スピードが出やすいので注意が必要ですが、爽快感を味わえます。
コース終盤には、阿蘇ミルク牧場があります。ここで、新鮮な乳製品を味わいながら休憩するのもおすすめです。
熊本をサイクリングするなら注意したいこと&休憩スポット
各コースを楽しむ際は、安全面に十分注意しましょう。ヘルメットの着用は必須です。また、阿蘇山は活火山のため、事前に火山活動情報をチェックすることが重要です。天候の変化も激しいので、雨具や防寒具の準備も忘れずに。
休憩スポットとしては、草千里駐車場が便利です。トイレや売店が整備されており、一息つくのに最適です。また、阿蘇火山博物館では、阿蘇の地質や火山活動について学ぶことができます。
季節ごとのおすすめ熊本のサイクリングスポット
阿蘇の魅力は季節によっても変化します。
- 春には、一面に広がるミヤマキリシマの群生が楽しめます。特に、根子岳山麓のミヤマキリシマは「天空の花畑」と呼ばれ、絶景ポイントとして人気です。
- 夏には、涼しい高原の風を感じながらのサイクリングが気持ち良いでしょう。この時期、阿蘇山上の「すすき」が風にそよぐ様子は、まさに絶景です。
- 秋は紅葉の季節。特に、南阿蘇村の「仙酔峡」は紅葉の名所として知られています。サイクリングの合間に立ち寄れば、色とりどりの紅葉を楽しめます。
- 冬は、澄んだ空気の中でのサイクリングが魅力です。晴れた日には、阿蘇五岳の雪化粧した姿を見ることができるでしょう。ただし、寒さ対策は万全に行ってください。
どの季節に訪れても、阿蘇の雄大な自然を満喫できることは間違いありません。季節ごとの魅力を存分に楽しんでください。
サイクリングロードin熊本|震災を乗り越えた球磨川沿いの感動ルート

2016年の熊本地震から数年が経ちましたが、その爪痕は今も各地に残っています。「震災遺構を巡りながら復興の様子を感じたい」という方には、メモリアルサイクリングがおすすめです。
ここでは、旧阿蘇大橋遺構など震災関連スポットを巡るコースをご紹介します。
メモリアルサイクリングコース一覧
コース名 | 距離 | 所要時間 | 復興度合い(2025年現在) | 主な見どころ |
---|---|---|---|---|
阿蘇大橋遺構コース | 15km | 約2時間 | 復興80% | 旧阿蘇大橋遺構、復興記念公園 |
南阿蘇村巡り | 20km | 約3時間 | 復興90% | 東海大学阿蘇キャンパス跡、長陽大橋 |
益城町復興ルート | 18km | 約2.5時間 | 復興85% | 震災遺構谷川家住宅、復興商店街 |
阿蘇大橋遺構コース
阿蘇大橋遺構コースは、熊本地震の象徴的な被害を受けた場所を巡るルートです。全長約15kmのこのコースは、旧阿蘇大橋の崩落現場から始まります。
出発点は、国道57号線沿いの展望所です。ここからは、崩落した橋梁の跡地を一望することができます。その光景は、地震の威力を物語るとともに、自然の力の大きさを感じさせます。
コースを進むと、復興記念公園に到着します。ここでは、震災からの復興の歩みを学ぶことができます。公園内には、地震の記録や復興の過程を紹介する展示があり、熊本の人々の強さと絆を感じることができるでしょう。
南阿蘇村巡り
南阿蘇村巡りコースは、地震の被害が大きかった南阿蘇村を中心に巡るルートです。約20kmのこのコースでは、被災地の現在の姿と復興の様子を肌で感じることができます。
コースの途中には、被災した東海大学阿蘇キャンパスの跡地があります。ここでは、地震の爪痕と共に、新しく整備された施設を見ることができ、復興への歩みを実感できるでしょう。
また、2020年に完成した長陽大橋も見どころの一つです。この橋は、崩落した阿蘇大橋に代わる新しい橋で、復興のシンボルとなっています。橋の上からは、阿蘇の雄大な景色を楽しむこともできます。
益城町復興ルート
益城町復興ルートは、熊本地震で最も大きな被害を受けた益城町を巡るコースです。約18kmのこのルートでは、震災の爪痕と共に、力強く復興に向かう地域の姿を見ることができます。
コースの始点は、震災遺構として保存されている谷川家住宅です。この建物は、地震の被害をそのまま残し、震災の記憶を後世に伝える役割を果たしています。
その後、新しく整備された復興商店街を通ります。ここでは、地域の人々の活気あふれる姿を見ることができ、復興への強い意志を感じることができるでしょう。
熊本の復興支援につながる取り組みは?サイクリングだけでなくできることはある?
私たちに何ができる?
これらのメモリアルコースを巡ることは、単に震災の記憶を辿るだけではありません。地域経済への貢献にもつながります。例えば、地元のカフェや食堂で休憩をとったり、お土産を購入したりすることで、直接的に復興支援となります。
また、「南阿蘇チャリティーライド」のような復興支援イベントも定期的に開催されています。これらのイベントに参加することで、より積極的に復興活動に関わることができます。イベントの詳細や最新情報は、熊本県や各市町村の公式サイトでご確認ください。
参考サイト例:くまもと産業復興エキスポ
震災遺構を巡るサイクリングは、熊本の歴史と現在を深く理解する機会となります。同時に、復興に向けて歩み続ける地域の姿に触れることで、私たちにできる支援の形を考えるきっかけにもなるでしょう。
サイクリングロードin熊本|地域密着型イベントが熱い!?

熊本ならではの「わさもん」気質、つまり新しいものに積極的に取り組む気質を体験したい方には、地域密着型イベントがおすすめです。
地域密着型サイクリングイベントin熊本
また熊本では、地域に根ざしたサイクリングイベントも盛んに行われています。例えば、福岡のプロロードレースチーム「VC福岡」が主催する新スタイルのレースが熊本で開催されました。
イベント名 | 開催日 | 距離・コース内容 | 特徴 |
---|---|---|---|
第10回 天草四郎サイクリングフェスタ | 2024年12月1日(日) | 天草上島一周(約80km) | 天草の絶景を楽しむロングライド。地元の美味しいグルメも堪能できる。 |
くまもと☆みなみ おれんじシーサイドライド | 2024年12月7日(土) | 八代市~水俣市(77km)/ 八代市~芦北町(29km)。帰路はサイクルトレイン利用 | 海岸線を走る爽快なコース。列車を使ったユニークな体験が可能。 |
菊池川流域日本遺産サイクルイベント | 2024年5月10日(金) | 玉名75km・120kmコース | 日本遺産に認定された菊池川流域を巡る歴史と自然満喫のイベント。 |
復興!日本遺産サイクリングinひとよし球磨 | 2023年9月23日(土) | 独自ルートで相良三十三観音巡りや山岳ポイントを巡る | スタンプラリー形式で、復興支援や地域文化体験が楽しめるイベント。 |
五家荘集合サイクリング大会 | 2023年5月27日(土) | 五家荘地域内を巡る(距離は自由選択) | 新緑の秘境「五家荘」を訪れるサイクリング。地元食材を使った昼食が魅力。 |
マイナビ ツール・ド・九州 熊本阿蘇ステージ | 2024年10月13日(日) | 阿蘇全域(国際ロードレース形式) | 世界トップクラスの選手たちが参加する国際的な大会。観戦者向けに交通規制やシャトルバスあり。 |
このようなイベントは、サイクリング初心者から上級者まで幅広い層が楽しめる機会となっています。
熊本市のサイクリング文化の発展について
熊本市は「熊本市自転車活用推進計画」を策定し、「自転車を気軽に利用できる環境づくり」を重点施策の一つとしています。市街地の回遊性向上や自動車利用からの転換、環境面や健康面での効果が期待されています。
2022年4月から始まった実証実験では、わずか2年足らずで68万回以上の利用があり、4万8千人以上のユニークユーザーを獲得するなど、急速に普及が進んでいます。
熊本市のサイクリング文化の今後の展望
熊本市のサイクリング文化は、地域に根ざしたイベントで発展しています。この取り組みは、単なる移動手段の提供にとどまらず、まちの活性化や環境問題への対応、健康増進など、多面的な効果をもたらすことが期待されています。
サイクリストの皆さんは、地域のイベントに参加して熊本の「わさもん」気質を体験したりすることができます。熊本のサイクリングロードは、最新のテクノロジーと地域の温かさが融合した、新しい自転車文化の発信地となりつつあります。
熊本でのサイクリングサポート体制
熊本では、サイクリストのための充実したサポート体制が整っています。特に、出張修理サービスが充実しており、トラブル時に便利です。
例えば、当社提携店舗として、阿蘇地域では以下の店舗で修理などのサポートを受けることができます。もし、MOVEモデルを所有している方はこちらの店舗にご相談ください。
- Nao’s Base(阿蘇市内牧255-2) 電話:0967-32-5820
*MOVEモデルのレンタルはできませんので予めご了承ください。
当社では『MOVE X』など坂道の起伏が激しい熊本のロードに適したモデルなどを取り扱っています。
サイクリングロード 熊本|まとめ
熊本のサイクリングロードは、阿蘇の雄大な自然、震災からの復興の軌跡、地域密着型イベントなどが融合した、多彩な魅力にあふれています。阿蘇山周辺の絶景ルートでは、初心者から上級者まで楽しめる多様なコースが用意され、四季折々の美しい景観を楽しむことができます。
震災遺構を巡るメモリアルコースでは、熊本の力強い復興の歩みを肌で感じることができるでしょう。
さらに、地域密着型のサイクリングイベントは、熊本の「わさもん」気質を体現し、サイクリング文化の裾野を広げています。これらの要素が相まって、熊本は単なる観光地ではなく、サイクリストにとって魅力的な目的地となっています。
熊本のサイクリングロードは、自然、歴史、技術、そして地域の温かさが融合した、新しい自転車文化の発信地として進化し続けています。この春、新たな冒険へ出かけてみてはいかがでしょうか?熊本のペダルを漕ぐ旅は、きっとあなたに新しい発見と感動をもたらすことでしょう。

日本の次世代電動自転車を開発・販売する『MOVE』では日々通勤や趣味で自転車を利用する方・これから検討しようとしている方に向けて役立つ情報をお届けしています。主に「通勤・サイクリング・便利グッズ・運動利用」などニーズに合わせて専門的な知識をもったライターが集まる編集部が執筆しています。ぜひ記事を参考にライドライフをより深く楽しんでください。
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